タラブックスとは?
先日、twitterを眺めていたら美しい表紙の絵本が目とまった。
夜の木。タラブックス?
タラブックスとは、美しいハンドメイドの絵本で知られる、南インドチェンナイにある小さな出版社。
古布の端切れから紙を漉き、シルクスクリーンで一色一色プリントする。
刷り上がったら、職人さんが一冊一冊手で綴じて製本しているという。
そんな手間暇かかった絵本たちは、世界中の絵本好きを魅了し、ボローニャ・ラガッツィ賞も受賞しているなど世界的に高い評価を得ている。
らしい。
そのタラブックスの展示会が板橋の美術館で開催中と聞いて行ってきました。
→世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦
板橋区立美術館は田中の住まいからは比較的近く、絶好のタイミングでの開催でした。
成増駅からバスに乗り赤塚八丁目で下車するとそこは「東京大仏通り」(美術館前まで行くバスもあります)
時間があまりなかったというのに、大仏を見仏しいよいよ美術館へ向かいます。

世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦
わくわく。
ムスメは初の美術館です。
展示はタラブックスの歴史から始まり、製紙や印刷などの制作過程。そして原画の数々!
ハンドメイドの本以外にも様々なテーマの本を出版していて、過去にははだしのゲンの英語版なんかも出していたようです。本を通して世界を変える。
なんともいえない、かわいさ。ゆるーい生き物たち。
インドらしいカラフルな色彩。
一つ一つの線の繊細さ!
見ているだけでドキドキ。
実際に絵本も手に取って見ることが出来るし、一階の物販コーナーでは、絵本や関連グッズも買うことが出来ます。
時間や諸々が許すならば、半日はあっという間に経ちそうな充実ぶり。
帰りに物販コーナーでカード一枚と「太陽と月」を購入。
夫は、ページをめくるたびに顔を近づけては、なんだか酩酊したような表情を浮かべます。
しっかりインクのにおいが立ちのぼる。
またひとつ、田中家に宝物が増えました。
手作りっていいですよね。
作り手の姿が想像できるものって、やはり大切にしようと思うし、愛着がわきます。
今回の展示で、絵はもちろん素敵だったのですが
タラブックスのギータさんの「戦争の対義語は対話である」という言葉が印象に残りました。
ギータさんは絵本製作の過程で、何度もなんども対話を重ねて制作を進めていくそうです。
対話を大切にして作られた絵本を通じて、私は家族と友人とそしてその作り手と対話する。
最高な時間だー
1月8日まで開催中とのことで、年明けの再訪を決めた田中家です。